海賊の角笛(バイキンホーン)とは?

海賊の角笛とはどのような技なのか?名前からでは想像もつかない技であるが…

目次

海賊の角笛(バイキンホーン)とは?

沖縄比嘉中の副部長甲斐裕次郎の必殺技。3年生プレーヤーの裏手の左利きという通常では有り得ない持ち方から繰り出される技。ボールを掬うように打ち上げ相手コートに落下させる。

ボールをギリギリまで待ってから打つことで相手の動きを見極められるとともにガットの反発力を最大限に活かすことができる。

海賊の角笛(バイキンホーン)が使える人は?

沖縄比嘉中の副部長甲斐裕次郎。越前が無我の境地で使った後に、氷帝の跡部も素の状態で使用していた。

海賊の角笛(バイキンホーン)が活躍した名シーン

全国大会1回戦、沖縄比嘉中対六角中。シングルス1は甲斐対佐伯。4-3で甲斐がリードする展開。そこで、縮地法について六角中のオジイが解説する。その瞬間オジイの目にボールが直撃。

甲斐がワザと狙ったのであった。結果は6-4で甲斐の勝利。5-0と六角中を圧倒した沖縄比嘉中。2回戦で青学はリベンジに燃えるのであった。

六角中にはストレート勝ちをした沖縄比嘉中だったが、青学相手に2連敗。次なる戦いはシングルス2へ。

沖縄比嘉中は、甲斐裕次郎。青学はダブルス専門と思われていた菊丸だった。佐伯から学んだ縮地法の弱点をもとに攻め立てる菊丸。その菊丸は「もうダブルスはやんない!」とのこと。

全国大会が始まる直前。大石と手塚の試合をまともに見ることのできなかった菊丸。大石としかダブルスはしないと決めていたのに、手首が完治しておらずレギュラーを自ら降りた大石に納得のいかない菊丸。

試合の序盤は菊丸が圧倒。スタミナ切れを狙う甲斐だったが、菊丸は低酸素トレーニングでスタミナをつけていた。これで大石の足を引っ張らずに済むと思っていたのであったが…

4-0で圧倒する菊丸。しかし、今まで右手で打っていた甲斐は実は左利きだったのだ。しかも裏手打ちの。

その通常では有り得ない持ち方で、息を吹き返す甲斐。

通常のタイミングとは遥かに遅いタイミングで打つこの技こそ、海賊の角笛(バイキングホーン)。これぞ裏手ならではの打ち方。低い体勢で溜めに溜めたあと、上体を起こしながら円を描くように打つことで、菊丸が飛んだ方向と逆に打つ甲斐。

打球を引きつけることで相手の動きが分かるという。そして、4-4と盛り返す。海賊の角笛が活躍した名シーンであった。その後、菊丸は1人でダブルスをやるという目を疑うような作戦に打って出る。甲斐も海賊の角笛を武器に反撃し、タイブレークへ。

一進一退の攻防が続く中、菊丸ビームが炸裂し、ゲームが決まったと思いきや、ダイレクトに海賊の角笛で返す甲斐。そこにもう1人の菊丸が追いつき、ギリギリボールは甲斐のコートへ。

互角の熱戦の終わりに、菊丸はやはり大石とのダブルスを決意するのであった。

海賊の角笛(バイキンホーン)の魅力とは?

裏手の左打という誰もが憧れる打ち方がこの技の最大の魅力。当時、全国のテニスの王子様読者の子どもたちが真似をしたことであろう。

この記事を書いた人

目次
閉じる