読者のみなさんは、頭の中で思い浮かべていたことが隣の人と一緒だった、という
経験をしたことがありますか?
そのような現象は「シンクロ」と呼ばれており、
仲の良い友人間で特に起こりやすい現象だと考えられています。
テニスの王子様でも、いろいろな人間模様が描かれていますが、
その中でも青学ゴールデンペアのような息の合った二人が使用できる
「同調(シンクロ)」と呼ばれる技が作中で登場します。
同調(シンクロ)とは?
同調(シンクロ)とは、ダブルスにおいて、サインやアイコンタクトなしでプレイする
技のことです。
この技は、別名「ダブルスの奇跡」とも呼ばれる技であるため、
基本的には世界トップレベルのプロにしか使用できないという特徴があります。
同調(シンクロ)が使える人は?
この技を使用するのは、作中では、青学ゴールデンペアである大石・菊丸ペアのみです。
この技は、誰かの必殺技ではなく、息の合ったダブルスに起こる出来事のため、
条件を満たしていれば、どのダブルスペアでも使用することができる可能性があります。
同調(シンクロ)が活躍した名シーン
名シーンとして紹介したいのは、
全国大会3回戦のダブルス1の大石・菊丸対宍戸・鳳の試合です。
この試合を挙げた理由は、ダブルスペアの間に起こる出来事として、同調(シンクロ)が
初めて登場したためです。
氷帝のゴールデンペアともいえる宍戸・鳳相手に、大苦戦していた大石・菊丸ペアが
反撃の狼煙を上げるきっかけになったことが印象的でした。
同調(シンクロ)の魅力とは?
ここでは、同調(シンクロ)の魅力を解説したいと思います。
この技には、前述した内容も含め、以下の魅力が挙げられます。
①絶体絶命のピンチにのみ、稀に起こりうるダブルスの奇跡。
②サインやアイコンタクトなしにプレイが可能。
本来であれば、いくらお互いを分かりあっているダブルスペアといえども、
サインやアイコンタクトなしにプレイすることは不可能です。
しかし、この技を使用することで、不可能を可能にしてしまいます。
そのようなありえない点が、奇跡と呼ばれている理由なのでしょう。
また、サインやアイコンタクトなしでプレイするため、相手にクセを見抜かれたり、
サインを読まれることがない点も魅力です。
弱点としては、他の技と違って、頻繁に使用することができない点が挙げられますが、
大石・菊丸ペアに関しては、前述した名シーンの試合以降、この技を自在に操ることが
できるようになりました。
今回は、同調(シンクロ)という技の紹介でした。
この技は、作中の終盤で披露されたため、登場する回は少ないですが、
非常に強力な技として紹介されています。
続編のテニスの新王子様でも強力な技として使用されています。