テニスの試合をする際に、最初に打つショットを「サーブ」と言います。
このサーブによって試合が始まり、点数を競っていくのですが、
相手が返球できないほどの良いサーブは「サービスエース」と呼ばれています。
テニスの王子様でも魅力的なサーブが数多く存在しますが、
データテニスを得意とする乾貞治のサーブに「ウォーターフォール」と
呼ばれるサーブがあります。
ウォーターフォールとは?
ウォーターフォールとは、最速212km/mの超高速サーブのことです。
名前の由来は、この技の特徴が滝に飲み込まれたようなサーブであることから、
「water(水)」+「fall(落ちる)」= 滝という英語から本人が名付けました。
最速212km/mと言われても、テニスに詳しくない人は、
速いのか遅いのかがピンとこないかもしれません。
そこで、テニスのサーブの速度について調べてみました。
現在、プロ選手のサーブの平均速度は以下のようです。
・男子プロ選手:平均200キロ前後
・女子プロ選手:平均170キロ前後
そのため、現実ではとても中学3年生が打てる球ではありません。
まさに漫画だからこそ、中学生が使用できるのだと思います。
ウォーターフォールが使える人は?
この技を使用するのは、作中では青学3年の乾貞治のみです。
余談ですが、青学レギュラーの3年生の中では、手塚・不二に次ぐ実力の持ち主と
言われながら、この技ができるまで唯一必殺技がない選手だったようです。
ウォーターフォールが活躍した名シーン
名シーンとして紹介したいのは、
全国大会3回戦のダブルス2の乾・海堂対向日・日吉の試合です。
この試合を挙げた理由は、初めてウォーターフォールが披露され、
なおかつサーブの速さが、大会記録を10キロ更新したためです。
これといって必殺技のなかった乾が、輝いた瞬間の1つだったと思います。
ウォーターフォールの魅力とは?
ここでは、ウォーターフォールの魅力を解説したいと思います。
この技を一言で表すならば、とても速いサーブです。
乾は、身長が184cmもあるため、この長身を活かす角度のある高速サーブを
打つことで自分の魅力を引き出しています。
また、強力なサーブがあると、サービスゲーム(自分がサーブを打つゲーム)を
キープ(自分がサーブを打つゲームで勝つこと)できる確率が高まるため、
相手より優位に試合を進めることができます。
しかし、威力がある分、打った直後から次の動きに移行するまでに
通常のサーブより時間がかかるため、シングルス戦ではやや不向きかもしれません。
このサーブは、ダブルス戦で真価を発揮するといえるでしょう。 ただ、乾のライバルの柳には、「早すぎて返球が追いつかない」という逆転を突かれてしまいました。
乾の代名詞といえば、やはりデータテニスだと思います。しかし、データテニスだけじゃないということを感じせる技でした。ちなみに、ネオスカットサーブに最速記録を塗り替えられたので、「乾先輩の天下は短かった」とリョーマに言われてしました。