テニスでは、「ダブルス」と呼ばれる2人対2人でおこなうゲーム形式があります。
1つのコートを使って4人で対戦するため、様々な戦略を要求されますが、
ダブルスをする際に重要視される要素として、
陣形(以下「フォーメーション」という)が存在します。
このフォーメーションによって、戦略の幅に違いが出るため、
テニスを題材とした作品では、数多くのオリジナルフォーメーションが描かれています。
テニスの王子様においても例外ではなく、青学ゴールデンペアのフォーメーションの
1つとして、「大石の領域(テリトリー)」(以下「大石のテリトリー」という)と
呼ばれるフォーメーションがあります。
大石のテリトリーとは?
大石のテリトリーとは、青学ゴールデンペアである大石・菊丸の前衛と後衛が
逆転したフォーメーションです。
普段は後衛を担当している守りのエキスパートである大石が、
相手に一番近い位置である前衛を担当することで、状況を瞬時に判断し、
パートナーである後衛の菊丸にサインを送るといったフォーメーションです。
大石のテリトリーが使える人は?
このフォーメーションを使用するのは、作中では青学ゴールデンペアの大石・菊丸ペアのみです。
このフォーメーションは、大石が主体となるフォーメーションです。
大石は、視野が広く、相手ダブルスの弱点や陣形の穴を見抜くことに長けています。
この長所が培われた理由は、以下の2つだと考えられます。
①持ち前の気配りができる性格
②ダブルスの試合経験が豊富
そのため、このフォーメーションを使用する際は、
大石が試合をコントロールしているといっても過言ではないでしょう。
大石のテリトリーが活躍した名シーン
名シーンとして紹介したいのは、
関東大会決勝のダブルス1の大石・菊丸対仁王・柳生の試合です。
この試合を挙げた理由は、初めて新フォーメーションが披露され、
なおかつ王者・立海大付属の選手を相手に、打つ手がない状況の中で流れを変える
1手となったためです。
大石のテリトリーの魅力とは?
ここでは、大石のテリトリーの魅力を解説したいと思います。
このフォーメーションは、超攻撃的フォーメーションと位置付けられています。
これを可能にしてるのは、以下に挙げる大石の2つの魅力が関係しています。
①相方である菊丸の多彩なアクロバティックプレイを把握し切るだけの広い視野。
②判断能力に長けたゲームメイク。
このことと前述の長所が培われた理由から、大石はまさに天性のダブルスプレイヤーだと
いえるでしょう。
また、弱点ではないのですが、大石のテリトリーはダブルスのフォーメーションの
1種であるため、シングルスでは使用できません。
今回は、大石のテリトリーというフォーメーションの紹介でした。
このフォーメーションを使用することで、普段はすこし地味で裏方役に徹する大石が
主体となっている点に注目でしてほしいです