手塚ファントム

目次

手塚ファントムとは?

手塚ファントムは、青学の部長、手塚国光の必殺技の1つ。全国大会の決勝、立海大付属の皇帝、真田弦一郎との戦いで、初めて披露された。打球の回転を自在に操り、打球を自分のいるところに戻す手塚ゾーンの応用技とも言える。手塚ゾーンとは逆の要領で、打球の回転を操り、相手のすべての打球をコートの外に出してアウトにする必殺技。

ただし、回転量は手塚ゾーンの6割増しとも言われ、腕にかかる負担はとても大きい。以前リョーマからこの技のアイディアをもらった際には、手塚ゾーンが最大約2.6mセンターに引き寄せる必要があるのに対し、手塚ファントムはセンターに打たれた場合、4.2m分外に出す回転をかけなければいけないという理由で不可能な技であると返答していた。

手塚ファントムが使える人は?

この技が使えるのは、青学の部長、手塚国光ただ1人。のはずでしたが、手塚にイリュージョンした仁王も使えます。

手塚ファントムが活躍した名シーン

テニスの王子様の読者であれば、誰もが1度は夢見る一戦。それが、青学の部長手塚国光対立海大付属の皇帝真田弦一郎。この夢の一戦は真田弦一郎の優勢で試合が進んでいた。

真田の必殺技である風林火山は、実はまだ封印された奥義が隠されていた。それが「雷」と「陰」。真田の「風林火陰山雷」には、手塚ゾーンも百錬自得の極みも才気煥発の極みも通用しない。手塚ゾーンに百錬自得の極みを加えても、真田の雷は返すことができなかった。そこで、手塚はこんなセリフを言葉にする。「返せない打球ならば、返さなければいい」。

雷を連発する真田に圧倒されている手塚に、敗戦ムードが流れる。

そこで回想シーンが。リョーマが手塚に、「手塚ゾーンで外に出しちゃえばいいのに」と話しかける。それに対し、手塚は不可能だと答える。

そこでリョーマの真骨頂。「可能ってことだね」

真田が放った雷は、アウトになる。まさに「返さなければいい」。

真田が放つ打球はどんどんアウトになって、手塚のポイントになっていく。そして、その技は手塚ファントムと名付けられた。

しかし、手塚ゾーンの6割増しの回転を必要とする手塚ファントム。誰もが、その危険性を感じ取る。盟友大石副部長は涙する。

対戦相手の真田も二度とテニスが出来なくなるという指摘をする。

しかし、そこで手塚は「お前の覚悟はその程度のものか」と返す。

リーダーのリーダーたる所以。その手塚の覚悟を改めて感じることのできた、手塚ファントムの名シーンだ。

手塚ファントムの魅力とは?

手塚国光と切っても切れない問題が腕への負担。それがまさに顕在化したのが氷帝跡部戦だった。ここでも手塚国光の青学への想い、部長としての想いを、これでもかという程感じたが、それをさらに上回る覚悟を感じたのが、この手塚ファントム。手塚国光の覚悟が詰まっているということが、この手塚ファントムの最大の魅力である。

この記事を書いた人

目次
閉じる