テニスでは、大きく分けて以下の3種類の回転が存在します。
- ①フラット
- ②トップスピン
- ③スライス
この3種類の回転の内、トップスピンとスライスを使用した技に「スポット」と呼ばれる技がありますので、紹介したいと思います。
スポットとは?
スポットとは、トップスピンとスライスを交互に打つことで、相手の筋肉を一瞬だけ麻痺させる技です。
一瞬ではありますが、腕が麻痺した状態では球をコントロールすることができないため、相手のミスを誘うことができる点がこの技の特徴です。
スポットが使える人は?
この技を使用するのは、作中では不動峰中学校2年の伊武深司です。
この選手は、不動峰中学校の両エース(もう1人は同中学校2年の神尾アキラ)の1人であり、才能だけなら青学の天才・不二と同レベルであると評価された人物です。
アニメでは、無我の境地でスポットをコピーした越前リョーマも使用し、真田の腕を痺れさせました。
スポットが活躍した名シーン
名シーンとして紹介したいのは、東京都地区予選決勝のシングルス2の伊武対越前の試合です。
この試合を挙げた理由は、試合前は未完成であったスポットを、試合の中で完成させることができたためです。
未完成の技を使用する度胸もすごいですが、試合を通して1つの技を完成させた伊武のテニスセンスを感じたシーンだったといえるでしょう。
スポットの魅力とは?
スポットの魅力は、前述しましたが、なんといっても一瞬だけですが、相手の筋肉を麻痺状態にする点です。
この技を使用された相手の選手は、一瞬の出来事であり、なにが起こったのか瞬時に理解することができないため、その間は試合を有利な形で進めることができるでしょう。
実際に、東京都地区予選決勝の越前戦で劣勢に立たされていた伊武は、この技を使用することで立場を逆転させることができました。
ただし、この技には以下の条件をすべて満たさないと効果がありません。
①トップスピンとスライスを交互に打つこと。
②対戦相手が両利きでないこと。
まず条件①ですが、スポットの魅力は、トップスピンとスライスを交互に打ち、それを返球させることで、相手の筋肉に負担をかけて一瞬麻痺させることにあります。
そのため、交互に打たないと筋肉に負担をかけさせることができないため、そもそも効果がありません。
次に条件②ですが、スポットとは、相手の利き腕の筋肉に負担をかけさせることで発動する技のことです。
したがって、両利きの選手の場合、筋肉が麻痺状態になる前にラケットを持ち替えることができれば、効果が発揮されないということになります。
しかし、トップスピンとスライスを交互に打つことは、試合の流れでありえることですし、両利きの選手については、作中の中学生では主人公の越前リョーマしかいません。
スポットは、弱点も存在する技となりますが、その点に気をつければ、非常に魅力的な技ではあるといえるでしょう。