テニスに限らず、野球やサッカーなどどのスポーツでもいえることですが、スピードのある選手はそれだけで魅力的な存在だと思います。
テニスの王子様の作中においても、自分のスピードを武器に活躍している選手は何人か存在します。
その選手の1人が使用する技に「音速弾(ソニックブリット)」(以下「音速弾」という)
と呼ばれるショットがあります。
音速弾(ソニックブリット)とは?
音速弾とは、超高速で打球に追いつき、アンダースピンをかける超スライスの滑るショットのことです。
この技の特徴としては、打球に追いつく際の走りこむスピードが速ければ速いほど、効果を発揮する究極のスピードボールである点が挙げられます。
音速弾(ソニックブリット)が使える人は?
この技を使用するのは、作中では不動峰中学校2年の神尾アキラのみです。
この選手は、不動峰中学校の両エース(もう1人は同中学校2年の伊武深司)の1人であり、50m走のタイムが5秒9、かつ自転車と並走することができるため、「スピードのエース」と呼ばれています。
音速弾(ソニックブリット)が活躍した名シーン
名シーンとして紹介したいのは、関東大会準々決勝のシングルス2の神尾対千石の試合です。
この試合を挙げた理由は、ジュニア選抜に選ばれたこともある強敵・千石に対して、劣勢に立たされながらも、必殺技を使用することで試合の流れを変えることができたためです。
また、神尾の最後まで諦めない負けん気が描かれており、非常に印象的な試合である点も見どころです。
音速弾(ソニックブリット)の魅力とは?
音速弾の魅力は、アンダースピンがかかっていることもあり、バウンド後は球があまり跳ねないため、加速して初速よりも速くなる点です。
作中でも屈指の動体視力を誇る山吹中3年の千石が、目で追うことができないほどのスピードボールであったことから、この技の威力が凄いことがわかります。
そのため、他の選手では何が起こったのかを理解するのに時間がかかってしまいますし、場合によっては、審判も目で追うことは困難であるため、判定を下すのが非常に難しいのではないかと考えられます。
また、前述したとおり、この技は走りこむスピードによって威力が変わります。
その点からも、スピードを武器としている神尾の持ち味を最大限に活かした必殺技であるといえるでしょう。
ちなみに、この技については特に弱点という弱点はありません。
この必殺技を使用された選手は、ポイントを奪われることを覚悟した上で、試合をする必要があるのかもしれません。