読者の皆様は、「曲者」という言葉をご存じでしょうか?
曲者とは、盗賊のような怪しい人を指す言葉として使われています。
しかし、普段の様子からは想像できないが、いざというときに力を発揮する油断できない人という意味も持っています。
今回は、後者の意味を持つ選手であり、「青学一のクセ者」と呼ばれている「桃城武」というキャラクターについて紹介します。
桃城武(ももしろ たけし)とは?
<基本プロフィール>
・学年 :青春学園中等部2年
・身長 :172cm
・体重 :58kg
・利き腕:右
抜群の身体能力を持ち、2年生にしてレギュラーの座を掴み、豪快なプレーをすることが多い選手です。
熱血漢でありながら、年齢に関係なく誰とでも仲良くできる親しみやすい性格であり、後輩の面倒見もよい人物です。
ただし、ライバルである青春学園中等部2年の海堂薫とは、犬猿の仲として作中では描かれています。
桃城武(ももしろ たけし)の強さは?
パワーを重視した豪快なプレーが描かれることが多いですが、その合間にテクニック重視の繊細さを織り交ぜ、相手の隙を付くのが上手い選手でもあります。
以下は、彼が使用する主な必殺技です。
・ダンクスマッシュ
特徴:抜群の運動能力を活かした跳躍力から繰り出される高打点のスマッシュ
・ジャックナイフ
特徴:前片足だけで跳び、力強く踏み込むバックハンドショット
・読心
特徴:持ち前の洞察力を駆使し、天候や相手選手の心理状態を読み取る
桃城武(ももしろ たけし)の名シーン
名シーンとして紹介したいのは、東京都大会決勝のシングルス3の桃城対千石の試合です。
この試合を挙げた理由は、試合途中に痙攣(けいれん)を起こしながら、ジュニア選抜に選ばれたこともある強敵・千石に一歩も引かず、立ち向かう姿がカッコいいためです。
桃城武(ももしろ たけし)の魅力とは?
彼の魅力は、一見豪快なパワーと思われがちですが、相手の意表を付くプレーができることが彼の魅力だとわたしは考えています。
作中でも描かれていますが、自らの必殺技であるダンクスマッシュを打つと見せかけ、ドロップショットを放つことで、ポイントを奪取するシーンがあります。
必殺技を囮にするというアイデアは、意外性のあるゲームメイクであり、桃城は頭も切れる油断ならない選手といえるでしょう。
その意外性からシングルスの選手としてだけでなく、ダブルスの選手として活躍するシーンも多く、何度もパートナーを救っています。
誰とでも分け隔てなく接する親しみやすい性格を持っているため、案外ダブルス向きの選手なのかもしれません。